憧れの温泉
『テルマエ・ロマエ』の2巻を買い、そのままパーキングした車の中で少し読む。今日中に2巻を読み上げてしまった。
「風呂」というあまりにも限定されたテーマなので、ちょっと枷がありすぎなのかもしれない。確かに面白いのだけれど、なんというかそれは地続きの面白さで、ワープする面白さにやや欠ける気がする。もっとも『聖☆おにいさん』に比較しての話なので、それは酷というものなんだろうな。
でも東北あたりの湯治用温泉というのには、心惹かれる。いずれぜひH氏に行ってほしいものである。そういえば宮田珠己さんが『webちくま』で『四次元温泉日記』という温泉紀行文を書いている。昨年から読んでいるけれど、こちらも面白い。
もっとも宮田さんは風呂とか温泉には全く興味がない。ただ彼は迷路のような建築物にはひとかたならぬ興味を抱いていて、たまたま迷路のような温泉宿がある、というのを聞き及び、この企画(=迷路のような温泉宿ルポ)が始まったようなのだ。こちらでも、ものすごく怪我や病気に効く温泉のルポがあり、大変興味をそそられた。もちろん増築に増築を重ねた、迷路のような不思議な温泉宿についても!
子どもたちが小さい頃は、家族全員が大の温泉好きだったのに、もうずいぶん温泉には行っていない。旅行といえば、温泉、それも露天風呂、というのが定番のリクエストだったのになあ。もうずっと近場の温泉にすらご無沙汰だ。
少し暖かくなったら、そして時間的余裕ができたら旅行は無理としても、お風呂屋さんでいいから出かけてみたい。と思う『テルマエ・ロマエ』の読後感なのでした。