『テルマエ・ロマエ』を買う。
ずっと前に新聞記事だったかでマンガ評を読んで、「このマンガ、ゼッタイ、面白いはず!!」とエキサイトしていたのに、その後すっかり忘れてしまっていた。きっと年齢に正比例してカタカナ語は忘却しやすいという法則にのっとっていたのだ。だってタイトルが『テルマエ・ロマエ』、作者「ヤマザキマリ」。こりゃ無理だ。
ところが、たまたま買い物のついでに立ち寄った本屋さんで、1冊だけ「表紙見せ」にして立てかけてあった『テルマエ・ロマエ』をみて、記憶喪失から蘇ったかのように、一気に思い出す。これは、なにがなんでも買わなくちゃ!!
680円といえど、なけなしの財布の中身と図書カードの残金を使って購入。第1話を読んだ時点で、そのようなリスクと犠牲を払ってもなお、大正解だったのを思い知る。面白いぞ、面白すぎるぞ、ルシウス(主人公の名前)!!
古代ローマの設計技師が、道沿いの浴場から現代日本の銭湯へと行き来するのだ。タイムスリップもの(ただし風呂限定)で国境さえ越えている。おまけにギャグマンガ! とてもギャグマンガとは思えないようなシリアスな絵柄なのにね。王道なのに斬新という不思議なテイストだ。
表紙もなかなかにシュールだが、(たぶん)このまんまの内容なんだよねー。ちゃんと内容を説明している表紙なのもスゴいことかも。
すでにご存知の方も多いでしょうが、これ、「マンガ大賞2010」と「第14回手塚治虫文化賞/短編賞」をW受賞しているのだ。さもありなん。(現在2巻まで既刊。今春3巻発売予定)
最近は読む本、読むマンガ、当たるなあ。去年とはえらい違いだ。やっぱり精神的なベクトルの持ち方は大事なんだなぁと痛感。
ということで、本日はこれまで。読後の感想はいずれまた。