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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

朋遠方より。

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 7月に東京の友達、真花さんから、ご夫妻がキャンピングカーで休暇を過ごされるおり、私の実家のお寺に立ち寄りたいのだけれど、とお電話をいただいた。彼女の相棒である夫君K氏が、仏像大好きな古寺マニアなので、ぜひ、ということだった。

 私はこんなフツーの小さな山寺なのに、わざわざ来ていただくほどのものでは・・・と思ったのだけれど、とりあえず実家に連絡を入れてみた。わが家サイドではまったくオーケー、というかウェルカムな気配が濃厚だったので、その旨暑中見舞いがてら絵はがきで連絡した。

 それで本日真花さんご夫妻と、わが家ちかくで待ち合わせた。いつもながら、キャンピングカーはでかい。そしてこんな車を運転できる人を尊敬。かつ、帰りには来た路を記憶して点線でナビゲイトできるカーナビの機能にエキサイト。

 空が広くて田んぼがどこまでも続く、この辺ではなんの変哲もない風景が、私は昔から大好きだったのだけど、彼らも気に入ってくれてうれしい。

 わざわざ東京からお寺目的で、わが家(本堂だけど)くんだりまできてくださる(物好きな!)人がいる、ということで、いつになく張り切ったであろう父は、先祖伝来の古文書や巻物を久しぶりに持ち出し、軸などの説明もこと細かくしていた。たぶん前日、わいわいと「あれはどこやった!?」と掘り起こしていたのではないだろうか? あのひとのことだから、重要個所を暗記してきちんと説明できるようにしたり、付箋をはったりして予習したのではないかと(笑)

 父のいつまでも続きそうな長い話に顰蹙を買わないだろうかと、はらはらしていたが、お二人ともとても興味深そうに聴いていただけているようで、安堵した。全くのアナザー・ワールドかつ興味の対象どまんなかだったからだろう。夫君K氏は「カッコいい!!」を連発。お寺も仏像も伽藍も欄間も、本堂からの高台より望む風景も、すべて気にいっていただけたようで、とてもうれしい。

 父は、昨年までなんらかの役をもらって忙しくしていたのが、4月からは本業(住職)一本にスリム化した。急に時間が出来て逆に老け込まないかとこっそり心配もしていた。だが、急遽入った「はりきり仕事」の中にいると、昨日とは見違えるように生き生きしていた。昨日も実家には行ったのだが、実ははらはらしどおしだったのだ。

 ご満悦な父はよしとして、母はどうだろうかと母屋をのぞくと「三毛猫が仔猫を産んで、きのう連れてきたんや。白いのと黒いのと、白黒のブチが三匹。もうかわいらしくて〜♪」と仔猫ちゃんたちにメロメロの模様(笑)

 彼女もいまひとつ体調がよろしくない日々だったのだが、愛情をかける対象が三匹も増えたのなら気持ちもアップしようというものだ。

 昨日買い物にいったとき、「なんかもう、夏のどまんなかな空の感じでなくなったなぁ。空の色がやわらかくなった。」とH氏が言っていたが、今日は実家でトンボが飛び交うのを初めて見た。今夜は秋の虫の声がやけに響いている。やはりお盆を過ぎると季節が変わるのか。