時代祭
あっという間に10月が終わる。あちこちに出かけ。かけずり回った秋の日々。やっと畑に出るのが苦痛じゃなくなり、収穫に忙しい(現在進行形)季節。
そして今年は、初めて「時代祭」を見た。先週の土曜にある予定が、雨のため順延となり日曜日、10月23日の日曜日におこなわれた。京都の3大祭のひとつなのに、いまだ見たことがなかったのだ。仕事がらみなので「チラ見」程度だけど、行列の半分くらいは見られた。男性はだんぜんお年寄りが多い。西郷隆盛とか坂本龍馬とか、やっぱり期待しちゃうキャラだけに、若い人がちょっと役不足な部分も。それが酷なことは知っているけど。
翻って女性陣。出雲の阿国とか和宮とか太夫とか凛としたべっぴんさんたちが、きらびやかで個性的な衣装に包まれて次々に登場する。
あ、「時代祭」の旗手のお兄さんは、たまさか踊りを入れていて拍手かっさいだったな。彼はなかなかの人気者だった。
見物ポイントとしては、河原町三条から東山あたりまではぎっしりで、場所的にも狭過ぎるけれど(時代祭に関係ない通行人にとっては大迷惑だろう)、神宮道(平安神宮に至る道)あたりまでくると、まだしもつけいる隙がありそう。
丸太町の御所よりスタートする行列が、平安神宮でゴールするのが時代祭のルート。先頭はなんと馬に乗った婦警さんで、心中「警部マクロードの日本版!しかも女性!」と盛り上がってしまった。
途中のハンコ屋さんの前には、誰でもご自由に押していい時代祭のハンコ(日付入り!)があり、適度に大人気だった。いよっ太っ腹!
惜しむらくは観客さんたちのマナー。度重なる「牛馬が驚きますので、フラッシュ撮影はご遠慮ください」というアナウンスもどこ吹く風で、ぴかぴかと複数個所より光が。数年前にはフラッシュに驚いた牛馬が大暴れしたらしいのだ。今年も御所内にいた馬がいきり立って、出発が遅れたらしいから、ことによると大惨事になるかもしれなかったのだ。
それでも祇園祭よりよほど「京都の地元のひとたちの祭」というテイストがあって、手触り的には微笑ましかった。