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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

三谷幸喜inプロフェッショナル

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 もうちょっと前の話で恐縮だけど、レギュラーな時間に放映されたプロフェッショナルを見そびれてしまったので、深夜に再放送されたNHKの『プロフェッショナル』を見た。三谷幸喜さんの回だ。

 舞台では、練習が始まってからも、それどころか初日が始まり幕が切って落とされてからも、彼はセリフを改訂し続ける。「よりよいものを。より面白いものを」という執念を見る。

 実際、変更前にはなんだか造花めいて「ん?」と思った言葉が、意表を突いた笑いになったり、ちょっとありきたりな感動かなあと思っていたラスト近くが、その場面だけしか見ていないのに、もう大感動に変貌したり(実際テレビの前で泣きました)。プロは違う。

 離婚の渦中の今年の初夏、たまたま町内会の当番が順番で当たってしまい、各戸をピンポンして「三谷ですが、震災の募金を集めに回っているのですが」と告げて集金しているところもカメラを回されていて。

 しかも妻はそのとき、引っ越し屋さんのトラックで荷物をどんどん運び出している最中なのだ。

 ところがそんなサイテーのシチュエーションを「そのまま使うことはないにせよ、この状況は今後の仕事に使えるのではないかと」と、自分自身をすらネタにするクールさ。やはりプロだ。

 彼にとってプロフェッショナルとは。

「自分のやりたいものをやるんじゃなくて、人が自分にやってほしいものをやるということですよね」

 ひたすら「期待に応える」こと。

 だから60歳くらいでこの仕事は辞めます、それ以上はちょっとムリだとも。

 いやいや〜、ペースダウンしながら、やっちゃうんじゃないかな〜?とも思ったけど、なかなか計画的でキッパリした方なので、時期がきたら引退宣言されるかもしれない。

 ところで夏目漱石を主人公にした舞台「ベッジ・パードン」にメイドのベッジ役で出演されていた深津絵里さん、いまさらながらだけど、運動神経を含む身体表現の上手さに驚愕。このひとは、是非舞台でみたい女優さんだ。