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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

回転抽選器と迷子

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 長い「明日」になってしまいました、すみません。2日間偏頭痛のためベッドで磔状態だったのでした。(その間、なんと22時間爆睡という離れ業もなしとげました) おかげさまで、やっと復活です。

 「神戸」イコール、おしゃれなカフェ、上品なスイーツ、洗練された雑貨屋さんというイメージオンリーしか持っていなかったのが、そもそもの私の敗因である。

 つまり三宮駅を降りたら、駅前はそこら中が「おしゃれ」「洗練」「上品」だと思い込んでいたゆえ、なんの下調べもしてこなかった。せめて駅の周辺くらいは事前調査しておくべきだったのだ。

 おまけにあろうことか、迷子になるのがこわくて高架下に沿って歩く、というまるで逆方向のベクトルに向かっていた。ひとりで神戸に来て(いや、ひとりじゃなくても)迷子にならなかったためしがなかったので、夕方の待ち合わせ時間に遅れないようにとの配慮だったのだが、結果的にはやはり迷子になってしまった。

 高架下に沿って歩いていても、「おしゃれ」はない!と気づいたので、高架下から離れて歩いたら、車しか走っていない道に出た。

 ちがうなあと、住宅街の路地に入った。とたんに猫の交尾に出くわして、お互いに気まずい思いをする。ん〜ちがうちがう。あ、前を歩く人間のカップルのあとをついていったれ!と全力で他力本願した結果、万国旗の下がった商店街にたどり着いてしまった。思い描いていた「神戸」とはかけ離れた、ドキドキの別世界だ。

 その名も「大安亭市場」。ものすごく安いからその名がついたそうだ。昔ながらの気さくな感じの商店街だ。下町というか庶民の台所というか。

 後でTくんに聞いたところ「そこ、よく行くねん。安いもん」といっていたが、私の地元のスーパーより100円ばかり高いじゃないか〜!と心の中で叫んでいたのだ。しかしTくんにいわせれば「それでも神戸の物価では安い方やねん」。

 神戸、どんだけ(食品の)物価高いんや!と、カルチャーショックを受けてしまった。

 商店街の出口にいた仕事中の少年、いや青年に三宮駅までの帰り道を訊ねると、とても純朴に親切に教えてくださった。ほっとしてまっすぐに歩いていく。途中から見覚えのある高架下に戻ったので、チェックしていたお店のある側に行って見る。唯一高架下にあった「カフェ」だ。それも「おしゃれなカフェ」。

 まさか高架下でおしゃれ物件を見つけるとは。『カフェ シオン』というお店だ。そこは内装は素朴なカントリー調で『天然生活』や『ku:nel』が置いてある。手作りで焼いたお菓子があり、手作りをしている(知人の)人たちの作品が販売されるようなお店だ。愛らしく、素朴で、センスのある温かみを大事にしたお店作り、なのである。文字通りの穴場。とりあえず、ほっとできる場所にたどり着けた訳だ。

 とはいえ、ひとり客の私はゼンゼンおしゃれじゃないし、不審な大きい紙袋を携えているし、歩き疲れてヨレヨレだった。しかもホットコーヒーとケーキを撮影したりしている思いっきり不審者だ。

 そこでゆっくりして一休みした後、同じく高架下のパン屋さんで明日の朝食を買い、めでたく駅に戻った。駅の反対側に出て、すっかり寂れた感のある「そごう」の、それでも旧館よりは活気のある新館の本と雑貨売り場で時間をつぶした。待ち合わせ時間前に着くように、次の灘駅まで行って待っていたら、自転車でやってきたTくんと会い、無事に回転抽選器を手渡すことができた。Tくんが予定より早く来てくれたので、30分早く帰宅可能となった。7時40分には帰宅。新快速バンザイ!