不退転の決意(笑)
受験生のKちゃんは、あれこれと準備を進めているらしく、学校や塾の先生などに進路指導を仰いでいる。地道に勉強はしているが、大多数の人類同様、覚えたことが時間の経過とともに蒸発する体質は如何ともしがたいのが辛い所だ。現時点では目標の大学までの道のりは、なかなかに厳しそうだ。
しかし彼女のことだから、最後までたゆまぬ努力をし、あきらめず勝負をかけるだろう。全力で努力するのが好き、という体質でもあるのだ。
先日、彼女がある人に相談したところ、「受験は何があるかわからないので、浪人する気がないなら、滑り止めに短期大学も視野に入れておいた方がいい」と言われたらしい。
Kちゃんの体質はオッサンだ。それは彼女には受け入れがたい提案だった。彼女はオトナなので、その場では口にしなかったが、帰宅して私にここまで話した後、宣言した。
「大学全部あかんかったら、漁師か木こりになるわー!」
漁師か、木こり! それはまた、なんと極端な〜(笑)
大自然の中でスペシャルハードにカラダを使って仕事をする。いや、机上の学問とかアカデミックな場とかより、ある意味、彼女には向いているかもしれないけどね。少なくともOLよりは向いている。
しかし彼女が大学生になったらぜひ来てほしいと、すでにバイトの口がキープ済みだ。先生をして「おまえは来年の進路は心配やけど、4年後の進路は安心や」といわしめる人なのだ。とりあえず、夏休みまでの目標をクリアしていこう。大丈夫、漁師にもきこりにもならないから。