まめな日々
5月になり、家の仕事が一気に忙しくなってきた。
雨後のタケノコのように一晩で伸びる雑草取り。これは果てなくキリないので、一角ずつ崩して行くしか無い。直後はすっきりした地面を見てうれしいが、あっというまに元の木阿弥だ。人生のむなしさを感じる仕事である。
同様に一日で2〜3センチ伸びるハウスのアスパラガスは、ときどきH氏の箸休めになる。僅かながら実るハウスのイチゴは、Kちゃんのお弁当にたまに入る。ハウスはたとえ大雨でも水やりが必須。お天気なら一足先に灼熱の空気を味わっている。
ネギの畝はネギ坊主になってしまったので、最近のお味噌汁などの薬味はもっぱら山椒の葉っぱだ。山椒の葉の新しく柔らかい所を確認しつつ摘んで行く。刺があるので注意が必要。「葉っぱを摘む」という収穫作業は、いたく退屈なので、「茶摘み歌」というものが発明された必然性を思い知る。なるほど歌でも歌わんとやっとれんやろ。
現在の旬はさやえんどうだ。鞘ごと食べる豆だ。筋を取るのが面倒だが、これがなかなか芸達者で、煮物、天ぷら、炒め物、サラダとレパートリーは広い。だから毎日食べても食べ飽きない。食費を浮かせたいわが家には、持ってこいの食材だ。
毎朝30分以上は畑でサヤエンドウの収穫に費やす。これは緑の茎・葉・蔓の中で緑の実を探す作業なので、単純ではない。おまけにサヤエンドウは厚みがある蔓をつくっているので、外側のサヤエンドウカーテンをかき分け中をのぞいて行かないといけない。作業としては複雑で面白い。
ここんところ大きなボウルにこんもりするほどの大収穫なので、新鮮なうちにと、あちこちに配って歩いている。
ご希望の方がいらっしゃったら、遠慮なくどうぞ(コメント欄へご連絡を。ただし先着順)。「マメ狩り」をしたい、という方は、さらに歓迎だったりしますので(笑) ハサミと容れ物の貸出し付き。もちろん無料ですから。
ただし、勝負はあと1週間くらいか。期間限定の旬野菜を余すことなく食べ尽くし、利用し尽くす所存のわが家だ。
ぶらぶらと 人待ち顔に 鞘の豆