ビジュアルKATAGAMI
「カタガミ・スタイル」展の案内チラシ(京都展)↓
図録は表紙が鯉、裏表紙が乱菊、メタリックな水色が涼しげ↓
京都展は終了したけれど、次は三重県立美術館に巡回し、8月28日〜10月14日まで開催されます。滋賀県からなら日帰りできる場所なので、興味のある方はぜひ。
さすが伊勢型紙の故郷である三重県、パンフも二つ折りで超豪華。
さて、日本オリジナルの型紙は、こんなかんじ↓
「菊にすすき」
「早蕨に霞」
「糸菊」
「渦巻きに海星」
などなど。ああ素敵!
図録でもカタガミについては、なにがなんだか、というくらい細かい模様もあり、改めて別頁で拡大してあったり。ほとんどマンガを描くときに使うスクリーントーンの世界だ。それを手作業で! それくらい精緻にして精密。
日本のデザインに恋したのは、ウィリアム・モリスとか↓
マッキントッシュとか↓
ビアズリーとか↓
多岐に渡ります。
今回の目玉のひとつ、ランプ「たんぽぽ」(ドーム兄弟、ルイ・マジョレル)↓
ちなみに似て非なるものだけど、綿毛をイメージした「たんぽぽランプ」という照明がIKEAで販売されているそう。
ひとめ惚れしたエミール・ガレの小鉢はこれ↓
同じくガレの花器。妖し過ぎる〜!!
図録を見直したら、ラリックもなかなかよかった! ごめん、ガレの隣にあったのが、たまたま私の好みから遠かっただけ。以下の作品はすべてラリック。ためいきものです↓
「マーガレット畑」と名付けられたショールの刺繍が、超絶技巧でリアルに浮き上がっていた。
「松かさ」と名付けられた脚付杯。松がこんなにもセクシーで妖しくなるとは!
「白鷺」をデザインしたガラス器。なんて上品!
日本の小粋で斬新で洒落っ気あるデザインが、海を渡って「ジャポニズム」になると、不思議なことに妖艶でエキゾチズム溢れたデザインに変身することも。反対に「シンプル・きりり」とした力強いデザインにもなるし、バリエーションの広さは幾通りだってある。
これじゃ確かに「世界が恋して」しまうんだろうな、日本のデザイン力!