妖怪あらわる。
以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。
きのう、ずっと部屋にこもり勉強していた受験生のKちゃんが、夕方台所にやってきた。
「いまふと思いついたんやけどな、『妖怪ハラクダシ』、って、ええとおもわへん?」
「いいやんそれ! 抜群に妖怪らしいネーミングや。 ビジュアルはどんなん??」
「わりとみかけはイカツイねん。そやけど、すぐハライタになるし、そわそわして青ざめよるねん」
もうそれを聞いただけで、ビジュアルが浮かんでしまう母娘の以心伝心ぶり(笑)
上半身ハダカのくせして、ハラを冷やさないように腹巻きは欠かせない。腹巻きがあったら、下半身は当然のようにステテコと下駄履きだ。イカツサを強調するため、金チェーンのネックレスをして、腕にはなぜかロレックスの腕時計だ。
こうして、冷蔵庫の「献立/買物メモ」の広い空白に、鉛筆描きのニューアライヴな『妖怪ハラクダシ』が突如出現したのだった。