読書会の醍醐味
昨日はスペシャル企画読書会、「読書会inたぬき亭」の日。
手がかからないようお気遣いいただき、日本茶で食べられるお菓子をお持ちいただいた。珍しい「たねや」の「オリーブ大福」という、かなりオシャレ度の高いお菓子だ。まるで香水壜のように高級感あふれるプチ容器に入った純オリーブ油を、上品な大福にたらしていただく。気分はセレブの集会(場所の空気は全然セレブではないが)。
めったにないわが家のセレブショットが撮れたのに、やはり似合わない事をしたため舞い上がったのか(笑)、写真を撮るのをわすれちゃったよ。せめてオリーブ油だけでも↓
やはりさすがの高品質だけあって、オリーブ油はべたつかず、さらっと。こぼれた油は、すかさずお肌に浸透させて、美容にも役立つすぐれものだ。
四面は、スピーカーその他の音響機器、モダン障子、薪ストーブ、本や雑誌、その他細かいへんなものたち。という中での読書会なので、皆さん内心気もそぞろだったのでは(汗)
それでも本日は読み込みが必要なテキスト読書会ではなく、最近のマイ・フェイヴァリットな本の紹介だったので、多少浮き足立ってもOKなのかも。
それでも面白いのは、世間話をしているときには、たとえば平面的にしか見えない「目の前の人」が、自分の好きな本について話し出すと、がぜん立体的に見えてくるところ。もちろん比喩ですが。それは、「複数の」本を紹介してくださることによってもたらさせるものかもしれないのだけれど。モノクロームでしか理解していなかった他者が、天然色として立ち上がってくるとか。
テキストがあるときだって、そう。テキストへの色んな読みや視点やアングルを聴いて、「あ、そういう読み方が!?」という発見や「そうそう、そうなんですよね!」という共感とともに、「そのひととなり」みたいなものが、鮮明に浮き上がって来たりする。
もちろん、テキスト自体の読み込みも深まるし。
読書会自体のカラーもあるし。別の読書会では、「この本を読んで、何が食べたくなったか?」という話が必ず出たり(笑) 意外にこれって、読書の重要ポイントのような気がする。
姫野カオルコさんの『リアル・シンデレラ』を読んで、無性にバター風味のきいたポテトサラダが食べたくなった!と盛り上がったこともあったし、中島京子さんの『ちいさいお家』を読んで、手作りピーナッツバターの作り方を伝授してもらったりもした。逆に食べ物の要素がない小説は「ものたりない」のかも(笑)
その後に繰り広げられる本の貸し借りとかも、読書会の重要な醍醐味かもしれませんよね。
昨日の9時頃は、まだこんな感じで雪に。
少し雪が溶け出して、地肌が透けて来始める。午後には雪は消え、ぬかるみが残った。