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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

旧愛知郡役所

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 今日はお天気もいいし、どっか行きたいとこある?という、いつものH氏の問いかけに、あれこれ考えた後、ああ、そうだ、「豊満神社」に行きたかったな、と思い出して提案した。

 場所は、ええと、忘れたけど、確か湖東の方。

 そのときH氏はPC前にいたので、ちゃんとアクセスと(後で知ったのだが)ランチの場所まで調べてくれた。

 遅い午前の時間に、田舎道を走ると、田んぼのあぜ道で軽トラのドアを開けたまま、田んぼを見つめる人がいた。頭まで完全防備の仕事着だから男女の区別もわからない。のどかだ。

 北東に向かってどんどん走ると、あんなにいいお天気だったのに、怪しく空が曇って来た。北陸のような空だなあ・・・と思ううちに、道の端が、家の屋根が、田んぼ一面が雪で覆われ出す。トンネルもくぐってないのに、どんどん雪国だ。

 レトロな風景の町に入ってくるとH氏が、

「この先に、保存するかどうするか騒ぎになっている建物があるけど。みたい?」

 もちろん!

 大きな木造の建物の横に車を停めて、しばし道草する。

 おおお〜!! これはっ!!

 車から出ると、凍り付くように寒い! 地面も積もった雪で歩きにくい。車で1時間足らずなのに、こうも気候が変わるとは。

 建物の前面にまわってみる。

 ススキが生い茂り、ダンボールやガムテープで補修された廃屋だが、あまり見た事の無いような物件だ。まず、大きい。旧愛知郡役所という名称で、県の観光スポットにも入っている。愛荘町愛知川にある。

 

 大正11年(1922)築。郡役所として建てられたが、4年後には郡役所制度が廃止され、庁舎は郡教育会や県に移管される。役場としては、僅か4年しか使用されなかったのだ。

 その後、建物は郡農会に無償譲渡され、戦後になって土地も農協の所有となり、愛知郡産業会館と呼ばれた時期もあるそうだ。現在は町が建物を農協(JA)から借り受けて、半ば倉庫のような形で使用されているらしい。

 なるほど、だから玄関先に、こんな新聞タイトルが貼付けてあったのか。

 これだけインパクトのある建物なのに、まったく知らなかった。全国的にみても郡役所が残っているのは珍しいそうだし、映画のロケなんかで知名度を上げてもらって欲しい。旧豊郷小学校が、アニメの「聖地」になったみたいにね。