思い知る朝。
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個人的には楽しい日々を過ごしているのに、最近は悪夢を見て目覚めることが時たまある。今日も思わず4時に目覚めた。
自分が原発事故に巻き込まれた夢は、リアルに恐い。原発も、放射能も恐いけど、でも一番恐かったのは、同じ場所にいる「人間」。まるでマンガや映画のように、容赦のないサバイバルゲームみたいで。
それが夢ではなく、現実に体験したひとたちがいるということが堪え難い。なるべく遠くにと避難した人たちの心中も、そのまま留まった人たちの心中も、同様に私たちの想像をはるかに上回る苦悩なのだろう。もしかしたら現実とは思われないほどに過酷な。夢でほんの少しだけかじっただけでも、目覚めてずいぶん呆然とした。
「『絆』なんて言葉は大嫌いです」といった福島の人の思いが、いまさらハッキリ心に沁みた。
ネガティブなのではなく。まず現実を見る事からしか、何も始まらない。それに人間は多面体だからネガティブの数だけ、ポジティブもある。悲観はしない。