ちゃっかり娘
学園祭実行委員が集い、大学を越えてのイベントを企画しようというミーティングがあるそうで、先輩と待ち合わせて朝から出かけたKちゃん。
京大を筆頭にソウソウたる大学に混じって、なぜかKちゃんの通う地味な大学もお仲間に入れてもらっていた。
そしてソウソウたるメンバーのミーティングに、ペーペーな大学生になりたてのKちゃんは、手を挙げて発言したらしい。
先輩は「よう、あんな場所でしゃべれるなあ、1回生やのに」と感心するやら呆れるやら。Kちゃんの答え。「ここで名前売っとかんとあきませんやろ〜」。おまえは芸人か〜!?
さて会議も終わり先輩とも別れ、帰ろうかというときに、Kちゃんのもとにメールが届いた。旧知の高校のときの生徒会メンバーのひとりからだ。
「いま京都駅。お菓子あげるし、遊びませんか?」という知り合いへの一斉送信らしきメールだ。丁度同じ場所にいるという偶然もさることながら、お菓子につられていくところは、小学生なみのKちゃんだが、当然のように「お菓子」はでまかせだったらしい。他にも同じ場所にいて、お菓子に釣られた男子が1名。
もちろんそれで済むKちゃんではない。一回行ってみたかったという名店「辻利」のカフェをリクエストし、一回食べてみたかったという「抹茶パフェ」を、まんまとご馳走になったらしい。(お茶専門のお店だが)「無茶無茶」美味しかった、とご満悦で帰宅したのだった。