瓦の小径を歩く。
以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。
おばあちゃんのデイの日で、しかもH氏が休みだったので、お昼を食べに行こうという話になった。でも火曜日だ。候補をあげる飲食店は、軒並み定休日だ。
定休日でなかった近江八幡の「瓦亭」という軽食屋さんに行くことにする。「瓦ミュージアム」(文字通り瓦の博物館)に隣接する観光者向けのお店だ。品のいいお土産物が少しだけある、静かな小さなすっきりした場所だった。近江牛カレーが美味しかった。
でも一番気に入ったのが、ここまでの「黄色いレンガの道」ならぬ「いぶし銀の瓦の道」だった。
日牟礼八幡宮の駐車場に車を停めて、歩いていく。神社の横の細い道をしばらく歩き、瓦が埋め込まれたプロムナードに折れる。とても素敵だったので写真を撮って来ました。
「現役時代はお寺の屋根を守っていました」
隠居後も威風堂々。
八幡瓦を焼く「だるま窯」。
アクセントに色ガラス(おはじき?)を混ぜて埋め込んだ瓦たち。
「黄色いレンガの道」ならぬ「いぶし銀の瓦の道」が続く。
日陰には、通り雨でできた水たまりが残っていた。
白壁に落ちる影は、「いまはもう、秋」。
手を替え品を替え、意匠を尽くした瓦の小径には、
ちいさな秋の影が落ちていた。