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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

北条鉄道にて

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 「あまちゃん」を引き合いに出すまでもなく、第三セクターの経営は苦しい。北条線の駅舎も、焼失してなくなり放置されていたところもあったくらいだ。

 ところが北条鉄道のHPを見ると、最近立て続けに「粟生」から出て最初の2駅、「網引駅」と「田原駅」の駅舎が作られている。「地元企業の無償労働奉仕」と「浄財寄付」、そしてボランティア労働奉仕によって。

 鉄道は地元の大切な足である。鉄道会社だけでやっていけないなら、地元が一丸となり盛り上げていこう、いかなくちゃ!ということなのだ。

 そして全線の各駅長は、ボランティア駅長さん(そのため常勤ではないらしい)。「網引駅」では鉄道グッズの販売だけでなく、切り絵教室もされているそうだ。

 

 「田原駅」もやはり駅舎のない駅だったが、平成22年に当時、「埼玉県のものづくり大学」の生徒であった加西市出身の上田さんと大学仲間がボランティア労働奉仕で地元の間伐材を使い、加西市特産のぶどう栽培をイメージしたユニークな駅を完成させた。

その後、最新式のトイレ、スロープ、駐車場が、「地元企業の無償労働奉仕」と「浄財寄付」によって完備される。少しみえるカラダの線に沿った座り心地のよさそうな昔ながらの木のベンチ、手編みのニット座布団がやさしい。

 大きな桜に挟まれた、ちいさな駅が見えてくる。

 「法華口駅」では、地元の大工さんが手づくりして作り上げたという三重の塔とともに、麗しく凛々しい女性駅長さんが、キラキラとお出迎えとお見送りをしてくださる。出ていく電車に深々と一礼し、軍人も顔負けのきりっとした姿勢と物腰で、大きく手を振って笑顔で見送ってくださる様子は、かなりの感動もの。

 また駅舎内には、米粉と地元食材を使ったこだわりのパン工房「Mon Favori」があるそうだ。西国三十三ヶ所の札所もあり、季節感のある駅舎なので鉄道カメラマンが写真を撮りに訪れる場所でもあるとか。駅舎は大正時代のもの。

 

 こちらの駅舎も大正時代。駅名プレートもレトロ。

 この駅のボランティア駅長さんは、東大阪市の僧侶さんで、月に3日出勤し「下里庵」が開扉されているという、ユニークな駅だ。

 駅舎内には仏壇が設置され、人生相談やお経の勉強会、また鉄道ファン集いの場として地域住民に活用されているという。

 春爛漫!

 美しい花々が出迎えてくれる「長(おさ)」駅。

 ここの駅長さんは、オーストラリア人講師を招いて「駅ナカ英会話教室」を開催したり、日曜日には、別のボランティア駅長さんが「針灸治療」も開業されているとか。駅という場をフル活用!

 車窓の風景は、どこまでものどか。れんくみさんが「この辺の田んぼは、区画整理してないから、畦に味がある」と。ああ、なるほど、だからこんなに懐かしいんだ!

 鉄道マニアらしき方が、カメラで電車を撮影されていた。手を振ってくださる地元の?方もいらっしゃるので、手を振り返す。

 車内はこんな感じ。白いビニールの背もたれカバーが、なんとも懐かしい味わいだ。行きは高校生の下校電車と化して、乗客の半数は高校生だ。高そうなカメラをぶら下げたおじ(い)さんたちも数名いる。

 とても落ち着く車内だけど、端から端まで乗車しても20分。料金は片道410円。

 播磨横田駅では、見事な桜がお出迎え♡

 北条町駅に到着する。車両の向こうに、「JAちょきんちょ金魚」のラッピングバスが見える。

 乗って来たのはグリーンの方。こちらが後↓

 こちらが前↓

 帰りにのったのは、こっちだったかも↓

 古い駅名看板と時刻表。

 三角屋根の乗っかった、ちょっとメルヘンな新しい駅舎。

 粟生駅以来の都会の(!?)町並みだ。