蛍に寄り道。
以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。
夜に息子は「(明日は仕事で)ゆううつ」と、いつもながら後ろ髪を引かれつつ神戸に帰って行った。仕事の部署が変わり、堅気じゃない方の対応もしなければならず大変らしい。丁稚羊羹と手づくりカレーを持たせて元気づける。
帰りには、シーズン到来の、知る人ぞ知る地元の蛍ポイントに寄り道する。まだピーク時の1/3くらいだが、川面をふらりふらりと明滅するさまは、毎年みてても、やはりわくわくする。川沿いを少し歩くと、ごく近くまで飛んで来てくれる2匹がいて、ちょっとうれしい。
ピーク時には夜の暗い桜の葉に蛍が数匹留まり、幻想的な黄緑の光をほのかに明滅させる。
川沿いを歩くと蛍以外に、「ちかんに注意」という看板があるので、人気がないときには、ワクワク以外にドキドキもする。もちろん、すでにターゲットにはなりえないとも思うのだが、なにしろ夜目なので、若い娘に間違えられないとも限らないじゃないですかあ。
ともあれ、蛍を見ると、平安時代の貴族たちもこれをみて、愛でていたんだなあ・・・と時空を超えて感慨に浸るのでした。