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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

村上龍を初体験

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 8月は遠方におでかけしたので、読書がはかどった。おかげで余裕で読書会の課題本を読み上げられた。(そのための青春18キップ)

 なんと初の村上龍さん。最近NHKでドラマにもなった「55歳からのハローライフ」。彼が「限りなく透明に近いブルー」でデビューしたときを知ってる年齢なのに、ずーーーっと読まず嫌いで通してきた。今回課題本になっていなければ、一生読まなかったかもしれない。

 ところが今回、いままで持っていたハードロックのような村上龍イメージが覆された。まるで深みのあるスローなブルースみたいだった。いろんな人のレビューを読んだら、やはり「彼らしくない本」ではあったようだけど。

 これ、50代で読んだら沁みます。ほとんどが60代の人たちが主人公ではあるんだけど、しっかり涙腺やられました。タイトルどおり「55歳からのハローライフ」。

 人生後半(終盤)でもう一度、「人生に、こんにちは」。新しい人生が始まるっていうこと。何かしらの変動があり、心が裏返ったり、ひと皮むけたりすること。新しい仕事、新しい生活、新しい夫婦関係、そして新しい勇気と優しさ。

 実は村上龍さんって、もっとマッチョな人かと思ってたのに、実に女心がわかっているし(渡辺淳一氏とは逆の意味で・笑)、繊細に女視点で男のどーしようもないとこが指摘出来る人だし、「男と女の間には深くて暗い河がある」けど「えんやこらと舟を漕ぎ出す努力をしなくちゃ!」とも考えてる人だとわかったのは、意外だったけど大収穫。

 あ、明日の読書会にむけて、頭の中、まとめとかないと。極上の中編たちなので、すぐさまのめり込めますよ。

 今日は中秋の名月。昨日の小望月も冴え冴えときれいでしたが、さて、今夜はどうかな。

☆ススキ、コスモス、ユーパトリウムチョコラータ(フジバカマ)