ロックな先生
Kちゃんの大学のテスト期間が近づいて来ている。レポート提出も目白押しらしい。
彼女がいうところの「ロックな先生」のレポート課題は「どうして若者は洋楽を聴かなくなったのか?」というお題だ。
「どうしてやと思う?」と親に聞きに来るところが、かわいらしいじゃあーりませんか。
それはやっぱりラジオを聴かなくなったからじゃないかな。
「自分の聴きたいもの」だけを選択して聴ける世の中だから、逆に幅広く「知らないもの」「興味のないもの」が入ってきづらくなったから、というのもある。昔は「深夜放送」もあったし、LPレコードを両面丸丸かけてくれた、洋楽のラジオ番組すらあった。
これは音楽に限らず、そもそもニュースだって、新聞とか雑誌でアラカルトにパッケージされた情報でなく、自分の知りたいことだけをピンポイントでしか拾わないから、どんどん「自分の世界」が狭くなっているような気もするし。
というようなことを言ったら「なるほど」と納得してレポートに取りかかった。
H氏にも念のため訊いたら、おおよそ同様の答えだった。その上、彼は「そんな面白い課題を出す先生、ウチに連れてこい、ゆーといて」という気に入りぶり(笑)
ちなみにその先生は、授業の最後に「See you」と言って去っていくのだそうだ。