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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

京都和菓子ミニツアー

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 今日は降水確率100%のなか、ささっと京都へ。期日間近のJR回数券を消費するため、さっと行ってさっと帰れる企画って・・・と考えたら、「市営地下鉄烏丸線沿い/京都和菓子の老舗を訊ねるショートトリップ」に決定。

 目的地は「末富」&「亀末廣」に決定。

 まずは御池で下車して2分の「亀末廣」さん。新風館の向かいの角という、わかりやすさ。

 HPもなくFBもなくデパート販売も通販すらなく、店頭販売のみらしい「亀末廣」さん。しかも日祝は休業。

 これだけでもう、興味津々じゃないですか! 京都の老舗の面目躍如たるお店。

 金儲けゆうても、そんなもんなんぼのもんどすえ。細う長ごうが一番どす・・・と沈黙の中で語っているかのよう。清々しいわー!

 いかにも老舗の店構えだけど、意外に店内は小さくて、町内の田舎の駄菓子屋さんほどの広さ。手に馴染み飴色に風合いが出た、カーブの優しいカウンタ―も昔懐かしい感じ。あまりに好きなテイストすぎて、内心では叫びまくりでした(笑)

 少なくとも昼間は灯りは自然光のみ。雨降りなのでお店に入ったら薄暗くてびっくりしつつ、すごく懐かしかったのは、子どもの頃、隣のウチに遊びにいったときのことが、瞬時に思い出されたから。もしかすれば京都人の「始末」ということかもしれない。

 出てきた職人さん(らしき方)は、一見さんの私にわりあいクールな対応(でも不親切ではない)だったけれど、あとに出て見えた奥様はすごく気さくでかねてからの知り合いのようにあたたかく接してくださった。とても素敵な生け花について語り合う。

 狙いの「京の土」がなかったのが残念だったけど、ここに来たら必須の「京のよすが」のミニ亀甲箱(一番安いバージョン)と、涼菓「婦くみづ」は買う事ができた。

 この瓢箪(ひさご)形の生菓子の餡は、白餡とも黄身餡とも違う上品なあじわいだった。口当たりも経験したことのない(餡なのに!)さっくり感。生菓子なのでお値段はなかなかだったが、それに見合うやんごとなき味。1個しか買えなかったのに、紙箱入りで包んでくださった。

 夏の定番菓子「婦くみず」。細く流れる山間の清流に手を浸したような、目にも涼しく爽やかなお菓子。わずかに入ったペパーミントの絶妙な味わいが、格別。

 見た目よりは堅めで、こう言っては身も蓋もないのだけど、駄菓子の袋入りゼリーくらいな堅さ。けれどこの堅さなので、切ったとき鋭角に飛び散るカケラも涼しげだ。それも計算どおりということか。

 

 「京のよすが」ミニバージョン、亀甲箱入り。中身は、当然季節で変化する。

 箱の模様も、かけられる紙紐の色も、シーズンで変わります。