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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

近江日野商人館

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 午後からは、夫婦でおでかけ。

 近江八幡で私の用事を済ませた後、「八日市の図書館へいこう」とH氏の提案で、東近江へ。2Fの喫茶コーナーで100円のコーヒーを飲んで、本のリサイクルショップ「ぶっくる」で物色するも、次の予定があるので二棚だけ見て1冊購入。

 近江日野商人館へ。五個荘近江商人のお屋敷へは何度か行ったけど、日野は初めて。

 8月なので「戦争」の企画展。

 きれいにお手入れの行き届いた前栽。涼しげにホテイアオイの浮かんだ壷には、メダカが泳いでいた。

 入口で瀬田の唐橋の「擬宝珠」がお出迎え。

 正面ではレトロうちわと土鈴のなる木が、賑々しく迎えてくれる。

 こう深々とお願いをされては、窓口がわからなくても、こっそりと上がることなどできない。

 とくに窓口はなく、声をかけてみる。

 いらしたおじさまは、上品な語り口で近江商人の商いについて詳細に説明をしてくださった。

 まず日常雑器としてのお椀を行商が始まりだったらしい。それも単品から行事に使うセットものとして組合わせで販売し、利益を得た。行商先での支払いは掛け売りで、しかもお金ではなく米での支払いが多かったので、そのお米を原料に現地で酒造りも行うという、合理的な商売だったこと。

 一方医師が始めた医薬品の販売も、日野を代表する商いになった。それも小売りではなく、商売先の定宿などを特約店として販路を拡大していった。薬は原価に比して利益率が大きいので、随分儲かったとか。

 それでも成金趣味ではなく、新しもの好きでハイカラ好み、かなりのハイセンスなのは、後の展示で思い知ることになる。