シンプルだけどモノはゴージャス。
廊下の角に年代物の「電話室」が! おうちの中に電話ボックス。しかも椅子付き。木造の作りも立派でガラスの入ったドアがまた、お洒落だ。
「どうぞ、入って使って見てください」と、親切なガイドのおじさんが、使い方を教えてくださるとおりに操作してみる。チリンチロンという愛らしい音がする。テレビでしか見たことが無い、手回しベルと耳に当てる棒状のイアホンに実際に触れられるのは、貴重な体験だ。
シンプルだけど、このドアの材質も最高級の素材を使っているらしい。だからこそ、現在まで残っているのだろう。
階段を上がって2階からの風景。
この屋根はお隣の神社のものなんだけど、窓からの借景のために、こちらで凝った瓦を作られたとか。
う〜ん、「となりに家があると風景が台無しやん・・・」ぐらいしか考えない凡人とは、そもそも発想が違うのだ。
日野の曳山祭を展示した部屋は、天井の素材も素晴らしく、電灯の覆いも何気に素敵。しかも電灯のコードは巻き取り式で、手で簡単に引っぱって下に降ろすことができるので、電球の交換もラクラクだ。
ピンクの枝垂桜は「ほいのぼり」という祭の飾り。
白砂に模様が描かれたお庭も、手が込んでいる。
お座敷と庭の間の廊下の天井。
独特のシンプルな形式で鳳凰を彫った欄間は、自由な数寄屋造りならでは。
これらの障子の桟の職人業!!
しかもすべて意匠を変えてある。
ねじり錠も「ベスト」と、最上級品(笑)