聴竹居弁当♡♡
実は聴竹居の外で林先生の説明を聞いていたときから、空腹を感じていた。いつものおでかけより、ずいぶん早かったので、家事をしながら食べるという朝ご飯だったから。
聴竹居のことをネットで調べ始めたとき、「聴竹居の特製弁当はうまい!」という記事が頻出していたので、えっ、食べてみたい、どうしたら入手できるの?とさらに検索を重ねると、「聴竹居見学会のときのみの、特製です」と出て来て、とてもがっかりした。
ところがなんたるラッキー、そのあとこのツアーの記事を見つけて、「おお、これでお弁当がたべられるっ!」と小躍りした。お弁当付きの、しかも聴竹居内でのお食事という、願っても無いシチュエーションだったのだ。
ということでお弁当を手にした時は、ハラペコとも相まって、うれしいのなんの。お弁当の外からも、中身のぬくもりが伝わって来る、作り立てなので、二重にも三重にも、うれしい。
れんくみさんいはく、
「冷凍のもんがひとつもない! ぜんぶ作ってある!」といたく感動されていた。豪華、というのではないが、しみじみと心に沁み入る美味しさ。揚げ物も、軽めの油を使っているらしく、口に美味しくもたれない。口当たりも柔らかく、冷えて固く角ばっているものがひとつもない。
ほどよい薄味で、カボチャの煮物なんかは、家では絶対作れない味だけど、きわめてアットホームな美味しさ。私はそれ以来、私しか食べないカボチャの煮物なのに、再現出来ないか2度ほどトライしてみたけど、あと一歩なにかが違うのだ。もしかするとカボチャ自体が違うのかもしれない。
みんなが「おいしい、おいしい」と食べているので、スタッフのおじさんが、
「先週のツアーのお客さんは、『吉兆の弁当よりうまいわ〜♪』っておっしゃってました」と、鼻高々でうれしそう。「この近くの料理屋さんが、がんばって作ってくれはるんですわ!」と一言添えるのも忘れない。
それほど料理屋さんのお弁当を食べたことはないのだけど、こんなおいしいお弁当は、ちょっと他にないと思う。きっとちゃんとした素材と、きちんと丁寧に作っているかどうかの違いなのだろうな。