前田邸・洋館
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そうなのだ、「和館」があるということは、当然「洋館」もある、ということだ。
ここでは海外生活も長く、文化人で国際人でもあった前田侯爵の私設迎賓館として、海外からの要人の来賓をもてなしたのだとか。
アーチ型玄関ポーチは、ヴォーリズ建築好きにはおなじみのデザインなので、懐かしい気分に。
重厚かつディテールが美しい。
玄関ポーチから見上げたところ。しなり風にそよぐ竹が、和のテイストを添える。
アーチ内部にも模様があり、この建物が油断のならないデザインであることを知る。
では、入ってみましょう。
大理石尽くめの玄関だ。さすがは私設迎賓館。
昭和4年、欧州建築の粋を集めてつくられたもの。駒場の田園の野趣にあわせたイギリス・チューダー式が取り入れられたとか。
そんな洋館のなかに、江戸情緒をのぞかせる唐草模様なども取り入れているらしい。
ドアの取っ手にも、なにげなく雪の模様が。江戸情緒だけではなく、加賀の風情もそれとなく。
こんなお城のような建物も、無料かつ写真OKなのである。ひゃっほー♪