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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

前田邸・和館

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 元・加賀藩主であり、明治になってからは侯爵となった前田家の前田利為(としなり)邸。いかにも武士らしく剛胆ですっきりとした佇まいだ。

 そんな和のおうちなのに、灯りはコレ。やはり明治という時代の為せる業か。あ、調べてみたら、これは昭和初期の建物だった。

 付け書院からも、お庭がかいま見える。

 広縁からは、駒場野の自然林を背景に小さいながらも庭園が眺められる。

 さすがは金沢のお殿様! お江戸に来てまでも、兼六園ばりの庭園をつくるとは! 兼六園を思い出させる灯籠がある上、まさか東京で小振りながらも雪吊りをみることになろうとは!

 そして、このお屋敷で特筆すべきものは、あらゆる技術の粋(すい)を集めた欄間。数々の工芸品を産み育て、精緻なワザを持つ職人さんたちがいる街の気概を感じる。

 おそるべし、金沢の工芸。そして職人技!

 ということは、もしかしてこの釘隠しの表面も金なのか? 雪のモチーフがお洒落だ。

 フリーなのは料金だけでなく、写真も撮り放題という太っ腹さ。

 さて、もう文学館へ行かないと。

 と、和館を後にする。

 しかし私を誘惑すべく待ち受けていたのは、5分あれば見学出来る和館だけではなかったのだった。