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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

名残を惜しみつつ中村軒

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 灯りを落とし気味にした畳の部屋の、ゆったり�Tテーブル分は占拠しているだろうひな壇。このあたりのお店の心意気と心遣いは、さすが老舗である。

 陰りのある方が、人形に奥行きや趣が出ることをわかってらっしゃる。 

 たべもの、のみものの段の下に「おくどさん」があり、

 台所がある流れ。

 

 やや俯瞰でみるとこんなかんじ。新規参入の台所とお風呂が、続いてありますよね。

 団子の容れ物の蓋には、「花より」の文字と団子の絵が。食うに困らないよう、食べ物や食器がたんとあるのかもしれない。

 「中村軒」の「正子はん」いはく

いろんな風俗の人形がおもしろうて、狆引(ちんひき)官女という人形は犬の狆を散歩させている人形です。

昔はお産で命を落とすことも多かったさかい、お産の軽い犬にあやかって作られたんやて。

 ほかにも、謎のふろしき包み、お琴、御所人形、カツラや嵯峨面の箱など。高貴なお方の嫁入り道具だ。

 片隅には、こんなにかわいらしい座布団も。これは人形のお道具ではなくお客様用です。

 少し凹んだ小さめの床の間のような場所にも、お雛様の掛け軸とミニ雛がゆかしい。

 では、おつかいもののお菓子を買って帰りましょう。もちろん自分用のお菓子も。

 上がりかまちには、こんな古い浮き彫り?のようなものが掛けられていた。

 古い箪笥を利用したらしい、玄関と調理場との仕切り。素晴らしいアイディアだ。

 古い民芸調のお面が、ずらりと店内を見下ろすカタチで掛けられていた。

 この「おたふくさん」は、裏に穴があいているミニ火鉢。触るとあったかい現役でした。

 店頭でそれぞれにお菓子を購入。選ぶのも迷うのも楽しい。

 私の買ったのはほんのりピンクで桜の焼き印がかわいい「吉野」という薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう/卒倒しそうにおいしかった!)と、シンプルな「かつら饅頭」(濃いめのお茶と合いそうなちょっと甘めのおまんじゅう)、そしてつぶあん付きの「ひとくちよもぎ」(おだんご)。おつかいものには日持ちのする「六方焼き」。

 次は武者人形が飾られるらしいので、端午の節句に合わせて、ふたたび訪ねてみたい。

 中村軒のお菓子のページも、ぜひのぞいてみてください。お菓子好きなら、見ているだけで楽しくて、つい夢中になってしまいそう。→http://www.nakamuraken.co.jp/okashi/