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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

春画展にも行った!

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 2月26日に行った画期的な展覧会のことも書いておかねば。

 思い立って、ほとんどお昼前の11時頃に京都へ出かける。細見美術館の「春画展」へ。内容よりは、むしろ展覧会全体についての興味に後押しされて。なぜ大英博物館が、せっかく日本の美術館に巡回展をオファーしてるのに、だれも手を挙げなかったのか。なぜ公共の美術館が沈黙しているのか。そんなに美術館に相応しくないものなのか。という興味。

 なので、会場に入った時には、正直、「ええっ!?」という感じだったのだけど、2部屋ほど通過すると目や脳が慣れて来て(笑) まわりを見回す余裕すら生まれて来る。 

 なぜかおばさん、若い女性、おばあさん、おじいさん率高し!! おじいさんたちはしげしげと局部を、おばさまたちはあっけらかんと。一番正しい見方は、若い女子たちが「ウケる〜♪」と友達とはしゃぎながら見てるのかな。とても微笑ましい。逆に蘊蓄を語るのは興ざめ。たしかに類をみない展覧会なので、知識が有った方がいいとは知りつつも。春画の前で知性をひけらかすのって、どうも似合わない。

 すごく好きな絵もあったのは、普通の展覧会と一緒。歌麿の粋(いき)と国芳のお茶目さは、春画においても発揮されていた。もちろん、北斎を忘れちゃいけません。あの有名なタコの絵の本物見られて、うれしかった〜。これ案外小さかったです、絵が。で、北斎は余白にびっしりと文字を書き込んでいるので、これを読めないクヤシさったら! タコの絵のはちゃんと現代語訳があったけど、ほかのにも訳をつけてほしかったなあ。

 一番のお気に入りは漁師さんとエイのツーショット(笑) エイの情けなさそうな顔と漁師さんのうれしそうな顔がもう(笑) ・・・って、私は異種格闘技が好きなのかも、という自分の嗜好を知ってしまった(汗・おいおい)

 そして、おもしろいのは、ショップの購入率がおそろしく低いこと。

 おばさんたちの会話。「この絵葉書こうて、誰に送るのよ」。ごもっとも! (いや、私は買ったぞ) 図録も和綴じで分厚くて高価なので、ほかの人気の展覧会のときより、ほんとに売れてなかった。入場者数はこの美術館としてはかなり多いのに。こんなにレジがひまそうな人気の展覧会って・・・春画展ならではですよね。

 細見美術館を出て、東山の文化ゾーン・岡崎に、いつのまにか蔦屋書店とスタバがロームシアター横にででんとあったのにも驚き。時代は流れる。