奈良国立博物館旧館と鹿たち。
雨の中、まず奈良国立博物館の旧館に到着。
平成22年にリニューアルされ、現在は「なら仏像館」として、飛鳥時代から鎌倉時代にいたるまでのすぐれた仏像や、中国・朝鮮半島の仏像を展示している。実は平成26年から改修工事が始まり、再度リニューアルオープンしたのが、つい最近の4月末。
明治27年(1894)に完成した、奈良で最初の本格的洋風建築。設計は、当時宮内省内匠寮技師であった片山東熊(かたやまとうくま・1854-1917)によるもので、フレンチルネサンス高揚期の様式をとっている。
昭和44年 (1969)に「旧帝国奈良博物館本館」として重要文化財に指定された。
現在公開されている企画展は、こちら↓
6月26日まで。けっこう会期が長いので、もしかすると行けるかも?
展示品もさることながら、内装も見てみたい。
リニューアルされた洋館を後にすると、正面には「うどんや」さんらしき簡素な建物。
ここではまいど人と鹿との、なごやかな風景が見られる。
博物館への道みちを歩くのは、ほぼ外国からの方で、写真を撮ったり、「しか煎餅」をあげたりして、それなりに鹿と触れ合っていらっしゃる。鹿が「しか煎餅」に口を持って来ると瞬時に手を離すとは、海外の方なのに鹿の生態を熟知されているお嬢さんだ。と思ったのも束の間。
しっかりバックから頭突きされ、驚いていらっしゃった。こやつ、恩を仇でかえすとは! やはり油断も隙もないやつらなのだ、と、35年前に鹿にお弁当を奪われたうらみを忘れない55歳の女は思うのだ。