地球を救うのは、愛か笑いか?
この何年か攻めつづけているEテレの障害者バラエティ「バリバラ」の、8月28日放映分の話。
この夏、番組は自ら高いハードルを打ち出した。日テレの「24時間テレビ」と時間帯をぶつける生放送をやってのけたのだ。この番組のパロディで笑いを取りつつ、問題提起をやってのけた。『障害者の一生懸命がんばる姿を見て感動する健常者』という番組のコンセプトはいかがなものか?というものだ。
それを一言で言い表した「感動ポルノ」という、いささかショッキングな言葉も知った。番組自体も、スタッフの意気込みと熱意や意気込みが、びんびん伝わって来た。それに他番組への批判だけでなく、自省する姿勢や改善点の洗い出しなど、他番組に対する思いやりすら伺える、繊細に作られた構成だった。もちろん「バリバラ」の持ち味である、笑いどころは各所にある。
実は今年からこの番組の作り手が一新され、わが家的には「内容が失速しているのでは?」と思っていたが、今回の大胆不敵なココロミはネット上では評判になっているらしく、ひと安心。
他の分野でも、(NHK総合とは違い)いまのところ自由自在に企画が通っている(と思われる)Eテレは、作り手のいい意味での「やりたい放題」が見られるので、応援していきたい。
(ライブドア・ニュースの記事にリンク↓)