盛岡を歩く その1
駅前の郵便局を探すのに少し手間取ってしまい、
ふたたび駅前にもどって駅を眺めると、傾いて来た光線の加減か、とてもレトロで素敵な駅に見えた。
いえ、レトロなのは、きっとこの時計のせい。
そして啄木の筆跡そのままのレリーフも。
中央だけみれば、現代的で賑やかな都会の駅だ。
さきほど行ったばかりの、駅ビル「フェザン」。
さあ、歩くぞー! まずは材木町へ。「いーはとーぶアベニュー」や「光原社」のある場所だ。
旭橋を渡る。盛岡は北上川に架かる橋がいくつもあり、それはまるで、京都の鴨川に架かる「◯条大橋」のようだ。盛岡が「みちのくの小京都」と呼ばれる由縁かもしれない。
橋を渡るときに岩手山がくっきりと見える。あまりにいい位置に山があるので、ゆっくりと山を眺めるため、立ち止まってしまう。
いーはとーぶアベニューは、メルヘンなストリート。
あっ、賢治さんも一休みしている!
賢治さんの好きだったフクロウの像。その下には、観光客用のスタンプも。
スタンプといえば、材木町の郵便局で風景印をいただき、ついでに夕顔瀬町の郵便局までの道順や時間も教えていただく。とても親切な郵便局だった。
光原社の「モーリオ」が向こうに見えるけど、これは復路に立ち寄ろう。
夕顔瀬町に入ったら、カッパの石像が。
さすがはカッパの名産地、岩手県。馬とカッパはセットになっているのかも。ただし、今もいるのは遠野だけ。
夕顔瀬橋のこのロケーションも、とても京都に似ている。
風景が絵になる。
橋を渡った先に、夕顔瀬町郵便局がある。
受付のお姉さんは、私が関西から来たと言うと、「私、この前の連休に大阪に行って来たんです、USJに! 楽しかったです!」。
東のディズニーランド、西のUSJだな。私は両方とも行ってないけど、不動の人気だ。
風景印をいただき、ふたたび橋を渡る。欄干が雪の結晶の模様になっている。
う〜ん、この日が傾いて来ると切ない感じも、京都っぽいのかも。
そうそう、明日の朝ご飯にするパンを買わなくちゃ。
ここは「いーはとーぶアベニュー」の「ベッカライ・ベルク」というお店だが、外観も含めて非常に私好みだった。たまたま入ったのだけど、近くにあれば通うパン屋さんだろう。奥さんは愛想ないけど、そういうのは、気にならない。むしろ相手が愛想がなければないほど、しつこく食いついて質問する天の邪鬼なワタシ(笑) とにかく、ものすごく美味しかった。