盛岡を歩く その5 櫻山神社
公園の向こうには、宮沢賢治の碑もあるらしいけど、そろそろ帰り始めないと、電車に間に合わなくなる。名残惜しいが、今日はここまで。
あれ? これは、なんですか?
ということで、回り込んでみた。
わあ、さざえのような形の大岩!
ちょっと引いて撮ってみたけど、この大きさは伝わらないかなあ。
いつのまにか、櫻山神社の境内にいた。神社建築様式のひとつ、「流造」の屋根だ。桜山神社の創建は寛延2年(1749)に当時の藩主利視が初代南部信直の功績を称え社殿を建立したのが始まり。
さらに下ると、狛犬さんのいる場所までやってくる。
一旦、神社から離れて、全体像をパチリ。
正面には、狛犬ならぬ、青銅の狛鶴さんが!
授与品売り場の若い宮司さんに、狛鶴さんのイワレを訊くも、「これに書いてありますから」と紙を渡され、意外にぞんざい(汗)
たまたまかもしれないけど、というか、私が(東北では?)怪しげなヒトだったからかもしれないけど(笑)、旅の間、サービス業の方を含めて、概ね男性は警戒心が強かったように思う。いわれなき怒りや理不尽なクレームをぶつけられたりする事が多い昨今だから、ガードが固いのも仕方ないのかも。
あるいは東北の人にとって関西人は、「いなかっぺ大将」における東北人・大ちゃんこと風大右衛門の宿敵「西一」と同等にみなされているのかもしれない。
気を取り直して、門をくぐり帰ろうとすると。
んんっ!? ほおずきの暖簾がかかっている!?
これは何のまじないですか? 日が高いうちには決して口にできないものですか?(笑)
帰宅してから調べるも、わからずじまい。
郵便局があったので立ち寄り、風景印をいただく。
大通りに戻り、商店街を歩く。
途中、こんなハンコ屋さんがあり、思わず足をとめてしまう。
「お猿の居るはんや」。気になる!! 思わずふらふらと入ってしまう。昔ながらの、ちょっと薄暗い感じのハンコ専門店だ。
奥から出ていらしたのは、ほっそりした小柄なおばさんで、「お猿がいるんですか?」というハンコとは全く関係のない問いに、詳しくこたえてくださった。ビバ、おばさん! 親切な女性には、たくさんお会いできたのだ。
先先代がお猿を人から預って、そのまま預けっ放しにされたこと。店先にお猿を繋いでおいたら、娯楽の無い当時、人だかりがして人気者になったこと。一代目の猿が他界したあとも、二代目を飼ったこと。その二代目も7年前に天に召されたこと。それ以降、猿は不在だが、猿グッズを集めている事など。
お礼にシャチハタを買って店を出る。(旅先で何を買っているやら・汗)
しかし途中で、どうも少し体調がおもわしくなくなり、バスに乗り駅まで行く。バスがあってよかったー!