中門には四天王、石庭に圧倒される。
中門をくぐるには、階段を登らねばならないのだ。
重要文化財。門の内外には四天王が。持国天・増長天・広目天・多聞(たもん)天が四天王。
そしてここは「紀州」なんだと実感。
屋根のてっぺんからのぞいているのは?? これも珍しいなあ。 やはりなんか、紀州はもう文化圏が違うんだ、きっと。異文化に触れるのは楽しいなあ〜。
四天王メンバーの皆さまたち、未だに見分けができません(悲)
そして彼等が足蹴にしている邪鬼たち。彼等は個性的。ひたすら苦悶しつつ耐え忍ぶものあり、
不屈の闘志で、隙あらば形勢逆転を狙い、決して希望を捨てないものあり、
やけくその変顔するものあり、
もはや無表情に到達したものあり。みんなちがって、みんないい。
今日も仏教を守護しながら、邪鬼をふみつける四天王たち。
中門をくぐれば、本堂まではまもなくだ。
そうそう、このぎっしりと巨石が組まれた庭園が見たかったのよ!!
国の名勝に指定されてもいる。ちょっと他に例をみないよね。
植栽とのバランスもばっちりだ。
蘇鉄との不思議なエキゾシズム。
葉のない裸木にもなぜか似合うのだ。
蘇鉄、尾道でも見たなあ。平田玉蘊(ひらたぎょくうん)が蘇鉄好きだったから。この春は、蘇鉄付いてる。
どんな木ともマッチしているけど、とんでもないものを見ている感覚もある不思議。
それは安土桃山時代の生んだ、パワフルな感覚かもしれない。