ニセドイツ!?
昨日届いた『[本]のメルマガ vol.377』を読んで、思わずのめり込んでしまった記事がある↓
「[本]マガ★著者インタビュー」
詳細に言うと伸井さんの著書は
『ニセドイツ1 東ドイツ製工業品』
税込価格:\1,995(本体:\1,900)
出版:社会評論社
ISBN:978-4-7845-1112-9
発行年月:2009.11
『ニセドイツ2 東ドイツ製日常品』
税込価格:\1,995(本体:\1,900)
出版:社会評論社
ISBN:978-4-7845-1113-6
発行年月:2009.11
という2冊。
えっ、なに!? 『ニセドイツ』って? 東ドイツ製って?
それにしても、ちょっと固めな内容の本を出している印象の「社会評論社」から、こんなキッチュな本が出ているなんて!
そもそも私が「東ドイツ製」にハートをわしづかみにされてから、まだ日は浅い。以前ブログ記事にもしたけれど、今年、Kちゃんと京都に行き、待ち合わせ場所近くのアーミーショップで、「東ドイツ製」アーミー仕様のバッグを見たときからだ。
アトランダムな斜線の模様を「レイン・カモフラージュ」という軍人らしからぬ可愛らしさ、もしくはいかにも軍人らしいバカバカしさに瞬殺されてしまったのだ。
この著者インタビューを読むにつれ、「これは!!!」とすっかり猫にまたたび状態に。以下が著者の『ニセドイツ』誕生までの話の中で、私がくいついてしまった部分。
たとえば、紙でできている(と言われている)トラバントという車は、自動車史上いや製品史上においても、相当の魅力を放つ存在であったのです。
その後、さらに車以外の東独製品に関しても、社会主義的統制と消費文化の欲望の狭間に存在していて十分に魅力的であったので、それらを集めたカタログ式の書籍となったのです。
「紙でできている(と言われている)トラバントという車」!?
その後、この車について調査を敢行し、ウェブ上をトラバント記事ハントをして、さまよったのは言うまでもない。そしてこの「トラバント」、ヴィジュアルはたいへん可愛いらしい車である。発売当初からとっくに製造中止になった(らしい)現在に至るまで、人気を誇っているのもうなづける。
最後に著者が本書の宣伝をしていらっしゃるので、それを引用させていただきます。
コンセプトは、苦笑を誘うサブカル風味の東ドイツ製品カタログです。かなり苦笑して、ちょっぴり悲しく、ちょっぴり懐かしい、と同時にドイツ史の醍醐味も味わえる。そんな本にしたいと思って書きました。
一巻目では、社会主義イデオロギーと消費欲望のせめぎ合う場に位置する製品や文化について書きました。二巻目では、知る人ぞ知る東独の「かわいいグッズ」を扱い、東ドイツにはかわいいモノがなぜ多いのかという謎の一端に迫ったつもりです。
トラバント、鉄道、バイク、東独キャラ(ニセ・ミッキーマウス)、ファッション、エロ本、トイレットペーパーなど、めくるめく東ドイツ製品の世界を、どうかご堪能ください!
そうなのか! 東ドイツには、かわいいものが多いんだ! しかも、そのナゾも解明しようとされているんだ。
東欧の可愛いモノ好きからサブカル好きまでを満足させてくれる(だろう)『ニセドイツ』の罠に、私はまんまとはまってしまったかもしれない・・・まだ読んでもいないのに。