ヒモづく
昨日はKちゃんと親子で、中学校で行なわれた入試説明会に出席。願書の書き方や入試までの過ごし方、入試当日の注意点などを、先生方に教えていただいた。つまり、緊張感と厳粛な空気を漂わせた空間に居合わせた訳である。そのはずである。
しかしご存知のとおり、私たち母娘は、しごく真面目ではあるが、「緊張感」も「厳粛」もどこ吹く風のコンビなのである。
進路指導の先生に従って、一生懸命願書の練習をするKちゃん。
自分の該当する箇所には楕円形の丸で囲む、という部分では、文字の上下に定規で線を引き、その上で上下の線を丸みを帯びた線で繋ぐということをする。ものすごくぎこちない楕円の囲み線になるが、それくらいキチンとしなければならないそうだ。そういえばお兄ちゃんのときも、そうしたっけ。
その指示に従い、Kちゃんが上下にキレイな線を引いた。完璧やん!
と思ったのも束の間、下の線から定規を外すとき、定規に付いたインクがピッと流れて、紙が汚れてしまった。
「あ〜、ヒモができてもた!」
ヒモ!? 定規についたインクが流れて、紙に汚れ線ができることを「ヒモ」っていうの!? おかーさんは、初めて知ったよ。と感心するやら笑うやら。
「おかーさん、ウケ過ぎ。しかもおかーさん、すぐ騙されるタイプやろ? 『ヒモ』って、ウチがいま作った言葉やし」 さもありなん。
その日はまた説明会後、学校を後にしてからも、偶然にも「ヒモ」という言葉を見たり聴いたりすることが続いたので、そのたびに笑い転げてしまった母娘だったのでした。