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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

金閣寺「方丈」記

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 今日は京都で、珍しくのんびりゆったりと過ごす。昨年、東海道を踏破された☆紗さんが、つい先日、中山道も踏破された。それで昨年に引き続き、ゴールを果たされた京都でお会いすることになったのである。

 実は今日、どこに行くか?というのをお任せされたのだが、すごいベタな場所しか思いつかず、あとはその場の成り行きにまかせようという、えらくいい加減な案内者である。というか、もはや全然案内者ですらないし。

 京都駅の新・待ち合わせスポットらしき西口改札前の「時の灯(ときのあかり)」で集合し、その場で候補地をあげて、ご希望を聞いてみる。候補地の一番駅から遠い場所がいいということで、金閣寺に決定。ほとんどホームステイの外国人を案内するようなベタな京都だけど、金閣寺とセットで行ってみたい場所があったのだ。

 でもこのセレクトは正解だった。まず金閣寺で特別公開されていた「方丈」に入り、ボランティアさんのガイド付きで、ゆったりと見学できたのは収穫。

 現代淋派の第一人者石踊達哉氏と花の絵では定評のある森田えり子氏の杉戸絵を見る。前者が繊細で和風なロマンチックさ全開、後者は大胆な色使いで華麗な花をどど〜んと描かれる。四季折々の花々が一枚板の杉の引き戸に描かれている。なんとも贅沢。

 松の木で帆掛け船を表現した「陸舟の松」も素晴らしかったし、阿吽の鬼瓦や桃の瓦も素敵だったけれど、一番のヒットは、曽我簫白筆「飲仙図」。ヨッパライの仙人たちの様子が描かれているらしい、コミカルな水墨画。しかも仙人たちが、めちゃめちゃかわいいのだ。あまりにお気に入りだったので、しばらくその場から離れられないでいた。これは、ぜひH氏にも見せてあげたい! でも普段は「方丈」は、非公開だからなあ。残念だ。

 ボランティアさんの説明で、お庭の白い砂利が光を反射して、屋根の深い庇から室内に光が届くようにと工夫されていることを知る。昔の人の知恵である。しかもエコだ。

 それから火災により消失した金閣寺を復興させたのは戦後間もない貧しい頃だったため、金箔が1回しか貼れず、時間の経過とともに剥落してしまったこと、けれどそれを元の金ぴかな金閣寺にすべく、5回も金箔と漆を塗って現在の黄金の金閣寺に修復されたのが昭和62年だったことをボランティアさんが説明してくださる。昭和62年といえば、バブル真っ最中! ワルモノにされがちなバブルの時代だけど、ちゃんと立派な仕事もしていたんだ!

 ということで、充実の特別公開な「方丈」見学だった。写真は明日アップしますね。

 ☆紗さんも今日の記事をアップされていますので、リンク先「星☆砂☆夢」をクリックしてご覧ください。