猫の名前
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迷い込んで来た猫は、ハラペコから脱却したためか、元気にニャーニャーと私たちにまとわりつく。しかしその「ニャー」は、「ありがたくメシを頂戴してやったからな」と、どこか上から目線な響きがあり、「わたしらは、あんたの召使いちゃうで!」と念押ししたくなる。
出かけていて車から降りるやいなや、ニャーとすり寄ってくるのだが、「遅かったではないか! はようまろの、面倒みてくれ、遊んでくれ」的な響きが、そこはかとなく漂っている。要するにかわいくない「ニャー」なのだ。
そんな猫についての、お父さんH氏と娘Kちゃんの漫才会話。
H「猫に名前つけなあかんな。お父さんになついて、べたべたまとわりつきよるねん。何がいい?」
K「田中はどや?」
H「なんで猫の名前が田中やねん。それにご近所に田中さんいやはるし、呼び捨てにはできひんやろ」
K「ほしたら山田」
H「なんでそんな名前しか出してこーひんねん! カタカナの名前とかはどや?」
K「バスコ・ダ・ガマやったらええか?」
H「もう、ええわ!」
見事に息の合った親子漫才だった。