なぜにクワガタ?
『龍馬伝』を観る前に、番組HPで「今回の見どころ」をのぞきみる。
このHPでは、その回の主要キャストが「今回の見どころ」を教えてくださるのだが、今回は山内容堂役の近藤正臣さんと、平井収二郎役の宮迫博之さんだった。
で、老獪な容堂公の近藤さん的見どころは、「クワガタで遊ぶ容堂」なのだとか!
この撮影の頃はまだ寒くて、クワガタは寝ぼけていて、最初はあまり動かなかったのに、スタジオの照明でだんだん暑くなって来て、だんだん動くようになったらしい。時間が経つにつれ、目が覚めて来たうえ興奮してきたのか、近藤さんの肩の上に乗せていたクワガタが、彼の耳を挟んでしまったのだ!
「まさかこの歳になって、クワガタに耳を挟まれるとは思わなかったねぇ」というコメントが、いい。
「はさまれるシーンはうつらないけど、『ああ、このあと、容堂は、近藤は、耳をはさまれるんだな』と思いながら、ぜひ放送をご覧ください」というのもね。
ということで、我家では『龍馬伝』の最中、容堂公の肩をはい上がって行くクワガタに、夫婦で「このあと耳を挟まれたんやねぇ!!」と、大盛り上がりでした。
いやー、近藤さん、トリビアルな裏話をどうもありがとう!
クワガタの一件は、半平太や収二郎のささやかな抵抗なのかも(笑) 近藤さんには罪がないのにね。
それにしてもトコロテンをさも美味しそうに食べたり、クワガタと戯れる容堂公の絵には、どんな暗喩が隠されているのか?と、けっこう考えたりもして。
それは深読みに過ぎるのか? 単に季節感を味わえばいいのか? とか、今回はずいぶん重い回だったのに、わりとしょうもない部分で、いろいろ考え込んでしまったのでした。