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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

きみも「スットコランド」人!

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 お仕事日の朝だというのに、ふと魔が差してパッカリと開いたページを読んでしまった『スットコランド日記』(宮田珠己/著)。3行で魅了されてしまい、つい3ページほど読みふけってしまった。

 例えば「渡辺篤史の建もの探訪」をやっていたので、変な家が出てくるのを期待したが、普通におしゃれな家でつまらなかった、という、ある日の日記。

 それに続く妄想がいい。

 「いつか、渡辺篤史が絶対来ないような家を建てたい。でももし渡辺篤史が来てしまったら、落とし階段で迎え撃つ。それでも這い上がってきたら、吊り天井でとどめだ」という部分があまりにツボだったので、やはり登校前の忙しいKちゃんに教えてあげる。

 朝のどさくさの中なので、いつものようにスルーされるかと思ったら、意外にも好感触。

 「ええな、落とし階段! 杖で叩いたら階段が坂になって滑り落ちるの、面白いやん!!」 

 あー「落とし階段」、吉本新喜劇のギャグにあったわ、そういえば! 辻本茂雄扮する「茂(しげ)じい」という不可解なじーさんがにっこり笑って階段を杖で叩くと、あら不思議、階段は滑り台のように平になって、階段途中にいた人が滑り落ちるというもの。

 意外な受け方に調子付き、オリンピックの実況中継でアナウンサーの声が裏返る瞬間に弱い、と告白する宮田氏が、かっこいいレトリックなんかより、我を忘れて絶叫し、本人も何を言っているのかわからないような、ちょっと破綻したくらいの実況が、人の心を打つのである、というところも追加で教えてあげる。

「あ、それ、わかるわかる!!」と、これも共感の嵐だった。「競馬中継でアナウンサーがわけのわからん実況して絶叫してるの、めっちゃ面白いねん!」

 まさか女子高生の口から競馬中継を引き合いに出す言葉を聞くとは! いや、お兄ちゃんといっしょに競馬中継をみていたのは、もっと前だったから女子中学生か。彼らはギャンブル視点でなく、お笑い視点でツッコミながらゲラゲラ競馬中継をみていたからなあ。

 本日のちょっとうれしい発見。Kちゃんと宮田氏の感性は似ている! Kちゃん、キミはりっぱなスットコランド人だと、母は誇りに思う。