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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

愛の蛍!!!

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 本日放送分の『龍馬伝』第24回は「愛の蛍」というタイトル。

 大河にしては軟弱なタイトルでは?と思っていたのだけれど、なんのなんの!! しっかり、打ちのめされましたよ〜〜!! ひとりで見たら、絶対号泣だったよ〜。危ない、危ない。それにしても、なんて密度の濃い回なんだ!

 武市半平太さんの妻、お富さんが、こっそり夫婦間の連絡係になっている牢番に言付けた手ぬぐいの包みを、牢の中で憔悴した半平太が開いたとき・・・うっ、ときましたね! なんの説明もないけれど、いやそれだからこそ切なくて、美しくて、悲しい。

 そこから船に乗り伏見に向かう龍馬の前に飛び交う蛍、お龍さんの物思いする横顔、赤ん坊をいとおしく眺める岩崎夫婦へと流れるように切り替わる場面。そしてここでは誰も何もいわない。なんて太い行間なんだ〜! 

「今日の『龍馬伝』、凄かったよね!」と、Kちゃんに話しかけると、

「うち、10時にBSの再放送、もう一回見ようかと思ったくらい、凄かった!」

「あの、最後の蛍の場面が回って行くカットが凄かった! 奇跡的に素晴らしかった!」

「そやねん! あのバトンタッチされる場面、ホンマ、よかったよな〜!」

 と、さんざんふたりで盛り上がってしまったのでした。

 他にも、武市半平太的生き方と岩崎弥太郎的生き方の明暗が、くっきりして「ほほう」という感じだったし、誰にも優しいけれど、女性の気持ちには意外に?鈍感な龍馬とか、悲惨な拷問に苦しむ以蔵の叫びとか、見どころ満載。

 アツい正義漢で、真面目でいいひとで愛妻家で義に厚く、文武両道で人格者でリーダーシップもある半平太と、ひねくれものな上シャイなので、ホントはものすごくイイ奴なのにワルぶってしまうけど、家族や友達を熱愛する、がむしゃらな弥太郎が、お富さんを間にはさんで、くっきりしたコントラストを見せるのだ。大義とか武士道とか体面とかの次に愛がくるのが半平太、直球勝負で愛のために、わきめもふらず走るのが弥太郎。

 難しい事を考えていると、いつのまにか二律背反に追い込まれてしまうのかも。○○のためだから、心ならずも△△をしなければならない、なんていうのは、非常にキケンなものなのかも。シンプルなのが一番の近道なのかも。と、いろいろ考えてしまった。

 あんまり感動だったので、今日書くはずだった『ゲゲゲの女房』話題は、明日に持ち越し!