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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

サカモト!

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 角川文庫の『俳句歳時記 夏』を探しに、本屋さんを2軒ハシゴするも見つからず。季語の解説はあっても、俳句自体の解説はなく、ぎっしりと季語ごとにまとめられた俳句が詰まっている。そこが好きなのに。注文するしかないか。

 でも2軒目の本屋さんで、以前『ダヴィンチ』の坂本龍馬特集ページで唯一「よみたい!」と思っていた漫画をついに発見。で、坂本龍馬と彼をめぐるひとびとをおちょくる(主に)8コマ漫画、山科けいすけの『サカモト』(新潮文庫)だ。

 たとえば『先進の男たち』という冒頭の漫画から、いきなりやってくれる。

「開国派は亡国の徒だ!」と叫ぶ同席の男達を、サカモトは勝先生の受け売りで諭すのだ。

「こんなちっぽけな国の中で争っている場合じゃないぜよっ! もっと大きな視野をもたんでどーするぜよっ!」

 一瞬沈黙する一同。

 そして次のコマで、サカモトは広すぎる視野を開陳してくれる。

「月の裏側には宇宙人の基地があるぜよ! 宇宙人は空飛ぶ円盤にわしらを連れ込んで人体実験するぜよ!」

 ぼこぼこにされたサカモトは勝先生のもとへ愚痴りにいくのだ。

「勝先生、みんなバカだから高度な話が理解できないぜよ」

勝先生の部屋には、お約束の地球儀があるが、愛読書はたぶん定期購読しているだろう『ムー』と思われる。勝先生は、自分の趣味でサカモトを洗脳しちゃったのである。

 他にも愛犬を連れ、なぜか不思議にサカモトと話がかみ合う西郷どんや、コスプレ好きで小心者だけど、プライドは高い桂小五郎もいい。けど「壬生の狂犬」視点で描かれている新選組の例の3人は、新選組ファンにはイタイかも。

 1回しか出て来ないけど「こんにちわーボク岡田以蔵でーす」とばったり出会った勝先生に挨拶する人斬り以蔵は、しかし「この勝を殺せば日本は滅びる!!」という先生の、根拠はないが自信満々の迫力に負けて「こわいからやめる・・・」とつぶやき、勝先生に「よーし、なでてやる」と言われるのである。かわいーぞ、以蔵!

 幕末通なら、私より楽しめるかも。絶対おもしろいです〜♪