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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

恋する春画

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 今月号の『芸術新潮』のご案内(メルマガ)が届いた。

 今回は、いろんな意味でやけに期待させる内容である。その特集名とは、『恋する春画』。これって、かつての(いまでも刊行はされているけれど90年代の)雑誌『クレア』が好んでつけたような特集名だ。いや「春画」でなく「恋する〜」の方なのだが。

 実はこれ、女子目線での特集なので、ベクトルはポルノ方向だけではない。というか、春画に眉をひそめるようなバイアスがかかったのは明治期から。江戸時代には「老若男女に親しまれていた」ようなのだ。加えて、笑いあり、涙あり、BLも「セックス・アンド・ザ・シティ」も「セックスできれいになる」だってあり!な懐のひろい世界だったのだ。

 編集長からの広報もあるので、ぜひとも目を通していただきたい。これが抜群に面白いのです↓

芸術新潮 2010年12月号(2010/11/25発売)

女子だって楽しめる

「恋する春画

 今回の春画特集は女性にも楽しんでもらおうと、担当編集者の女子二人が知恵を絞りました。掲載作を選ぶ時など、放送禁止用語連発のガールズトークで、まずは自分たちが大盛り上がり。男のためのポルノグラフィと誤解されがちな春画ですが、そもそも江戸時代には「笑絵(わらいえ)」とも呼ばれたように、老いも若きも男も女も、おおらかに笑いつつ楽しむものでした。たとえば幕末にさるお屋敷を訪ねた外国人は、その家の奥方から「お疲れでしょう。一息おつき下さい」と春画を見せられ、驚いたと記しています。日本人には、それが普通だったのです。春画に描かれたのも、普通の庶民の様々なるいとなみ。純愛に不倫、個人教授や老年カップル、ボーイズラブも当たり前、そんな江戸っ子たちのくったくのない性のありようについては、「夢見る大江戸セックス・ライフ」と題し、橋本治さんが見てきたように教えてくれます。平成の女子も男子も、合言葉は「春画を我らに!」

 というように、「春画のキホン」はもちろんのこと「いともラブリーな傑作選」、「春画が教える江戸歌舞伎のホント」「夢見る大江戸セックス・ライフ」まで読みどころ満載。しかも案内人はこの人しかいないでしょ、という橋本治先生だ!

 これはとくに女子のみなさん、ぜひご購入を。女子目線でこんな特集を組んでくれた『芸術新潮』編集部に拍手喝采だ!