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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

誤認識の天才

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 Kちゃんは「しっかりもの」ではあるのだけれど、ケアレスミスと聞き間違い、及び認識間違いは数知れない。

 ところで、私は最近『べてるの家の恋愛大研究』(浦賀べてるの家/著 向谷地生良/協力編集 大月書店)という本を少しずつ読んでいる。たぶん2ヶ月がかりくらいで読了できるだろうというくらいの歩みで、現在やっと半ばまできた。

 精神障害者ゆえの、壮絶な苦労人(しかし「苦労」は笑い飛ばし、かつ「研究=客観視」する)の面々が集うご存知「べてるの家」は、当事者たち(かなりハチャメチャです!)が運営するユニークな施設で、ファンも多く見学の人が絶えない。

 光ある所に影があるように、人が集う所に恋の花が咲くことは自然のなりゆきだ。恋の花が咲いて、実をむすび、結婚、子育てへとシフトするのも、これまた自然のなりゆきである。

 もっとも一般社会では、精神障害者である彼ら彼女らは「恋愛」でさえ禁止されがちだ。まして結婚や出産が大反対されるような「べてる」の住人たちが、果敢にハードルを越えたレポートなので、これが面白くないわけがない。いやもう、面白いです。

 

 「恋愛=究極の誤作動」という指摘には、一本とられました!という感じ。この本については雨宮処凛さんが実に的を得た書評を書いておられるので、ぜひそちらをご覧下さい。

 で、冒頭のKちゃんの話に戻り、彼女が私の読んでいる本のタイトルを見て、「えらくいやなタイトルやなー」と思っていたのだ。

 彼女は「べてるの家」を、なぜか「すべるの家」と読み間違えていたのである。お笑い好きの彼女にとっては、非常に恐るべきタイトルだったのである。