初笑い/初読書
いまさらながら元旦の朝の話である。
実は『聖☆おにいさん』第6巻を昨年発売と同時に購入し、ちょびっとずつ読んでいた。そしてあんなに面白かったにも関わらず、なんと読了するのに年を越してしまったのである! いつもクレームがくるんじゃないかとヒヤヒヤするくらい、あんなに薄いマンガなのに、である。これはもう「かたつむり大作戦」といっていい。KBS京都(京都のローカルテレビ局)に表彰してもらえそうだ。(意味が違うって!しかもローカルすぎる話)
6巻の最終話はハロウィンを過ごすイエスとブッダ、その周辺の!?ひとびと??の話で、3回読み直したくらい面白かった。おもわずKちゃんに読み聞かせたくらいだ。Kちゃんにとっては、お正月からずいぶんなありがた迷惑な話である。
堕天使ルシファーが意外に親分肌の「いいヤツ」で、ある意味イエスよりまっとうだったりするのとか、ハロウィンを仕切るジャック・オ・ランタンが、実は気弱なにーちゃんだったりするのが可笑しい。地獄や魔界の住人たちより、天界のひとたちの方が、よほどラディカルでエキセントリックなのだ。
極めつけは最後のページで大御所が登場するのだが、これがもう作者のサービス精神全開で! あの1ページで笑いのツボが押されまくりで、結局この話を何回も読み直すハメに! まだ読んでいない方のために、ネタバレできないのが残念なんだけど、読了された方とは、ぜひ語り合いたいところである。
ネタバレ感があまりないけど好きなツボをひとつ紹介すると、イエスのTシャツに「万聖節(=ハロウィン)」とあるのはノーマルとして、ブッダのTシャツに「トリックor布施」とあるのに笑ってナットク。
以上が、私の元日の起き抜けの初読書、兼、初笑いだったのでした。