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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

冬のホラー

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 年末だったかに長男Tくんの中学時代の同窓会があった。夜遅くになった彼を、車で駅まで迎えにいった。

 駅から出て来た彼は、ニコニコと駆け寄って来て「Iさんに駅であったんやけど、送ってあげてもいい?」

 もちろん!!聞くまでもないよ。

 Iさんは同じ市内に住む、同じ中学校だったお嬢さんである。利発でしっかり者の娘さんである。彼女のお母様とは親しくさせていただいていたので、家には何度か行き来があった。だから、おおよその場所はわかるのだけど、なにぶん夜間なので、細い道に入ってからは、彼女に道案内をお願いした。

 「次の角に『飛び出し坊や』がいるので、そこを曲がってください」と言っていた彼女が、「あ、ごめんなさい、そこです。あれ?『飛び出し坊や』ない? 無くなったのかな・・・あ、反対側でした!」

 そのときには、暗くて真剣に運転していたので、「反対側の」飛び出し坊やをみることはできなかった。彼女を家まで送り届け、帰りに来た道を戻るとき、真正面にライトに照らされた『飛び出し坊や』を見て、Tくんと二人で「こわっ!! なにこれ!? この坊や、こわすぎっ!!」と盛り上がってしまった。

 この『飛び出し坊や』作家の意図としては、『呪怨』へのオマージュとしか思えない。夜に車のライトでみたら、ね。