盆梅、水石、掛け軸。
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盆梅展では、盆栽の梅と、水石と、掛け軸、それに大量のおじさん、おばさんたちを見た。
老舗旅館の若女将のように「いらっしゃいませ〜」と上品にお出迎え。違い棚の水石としだれ梅の小鉢をバックに従える。
「奥様、お手をどうぞ」と、すっくとして清潔感あふれるのに、そこはかとない色気もある静謐な執事のような白梅。
幹が長くてゆるく傾斜しているため、杖無くしては成立しない梅。お年寄りっぽいのに、つぼみ多し。バックの掛け軸は田辺聖子さんの歌を(たぶん)地元の書道愛好会の方が書いて表具したもの(らしい)。
堂々とした落ち着きと威厳を見せる古老の趣。
ちょっとひねくれ者だけどコケティッシュな芸者のよう。
一本の木に、紅白の花が咲く、珍しくおめでたい梅。
美術品ではないので、写真撮り放題。でもバシャバシャした中で見るのは、やはりちょっと落ち着かない。落ち着く所でひと休みしようか。