満点。
先日義姉さんが「Tくんの卒業式はいつやの?」と訊かれて、初めて私は「あ、卒業式っていうものがあったんや! すっかり忘れてた!!」と気がついて、思いっきり呆れられた。いや別に今さら大学生の卒業式なんか、いかないけどさ。
でもまあとりあえず、留年したり、就職難で院に行く子たちが大勢いるのに、無事卒業できて、おめでたいことはおめでたい。忘れていてゴメン。
実は現在頭の中は、ほぼ「引っ越し」でいっぱいなのだ。年々頭の容量が小さくなってきているので、許してやってほしい。
あと、彼が成績を貰いにいった日、彼の卒論が100点だったことを知る。卒論が100点って、ありえない! しかも少人数の、シビアな先生のゼミだったのに。私は84点だったけど、担当の教授は「卒論で80点以上はめったにつけない」っておっしゃっていたから、100点っていうのは、神がかっているとしか思えない。
そりゃ1年がかりで、まるで隠遁生活かひきこもりか、っていうくらい没頭し、何度か書き直したりもした心血を注いだ論文なのだ。4回生でシュウカツせずに済んだからこそできた部分もある。これで大学に行って卒論を書く、という高校時代の目的も十全に果たせたわけである。
なんと充実した大学生活だったのだろうか。大学生活自体も満点かも。とにもかくにも、おめでとう、満点。