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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

SFの日

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 まるで悪夢のような今回の地震。何度テレビで映像を見ても、本当のこととは思えない。

 しかも地震が原因で、ついに原発事故が発生し被爆者も出てしまった。私が知る限り20年も前から言われていた事態なのに、それがついに現実のものになろうとは。

 爆発直後の民放ラジオでいわゆる原子力発電の専門家らしき方が、冷静なアナウンサーの質問に、ホンネで答えてらした。彼は専門的知識を持っているがゆえに、もしかしたら起こりえる「事態の大きさ」に打ちのめされていたのだ。たぶん、NHKではゼッタイ聞けないような彼のアンサーに、思わずうなってしまった。

 「(放射能が漏れていたとしたら)今後、どうしたらいいのでしょうか?国の援助を待つんですか?」というアナウンサーの問いかけに間髪を入れず、「国の援助なんて待っていたら、大変なことになります! まず自分の身は自分で守ってください!」

 今も昔も、「国」を漠然と信じたり頼ったりしてはいけないのだ。それはそうなのだろう。たぶん「国民のために万全を尽くし」てはいてくださるんだろうけど、かといって全面的に信じているかと言えばそうじゃない。本に栞を挟むように、薄い疑いを挟んでいる。そしてそれはきっと必要なことなのだ。

 いまこそ自衛隊の出番じゃないか。でも、なんだか影が薄いような気がする。津波で水没した地域は空からしか救助に行けないから、空母を出して大量のヘリを飛ばしてあげたらいいのに、と思うんだけど。

 まるでSF小説のように、一瞬でも静かに「世界の終わり」を覚悟した日だった。