新メンバー登場
ときならぬ朝からの吹雪に、もうすぐ4月とは思えない一日。さすがに積もる事はないけれど、夜にはストーブをガンガン焚くことになった。
お兄ちゃんのいない静かな日々が続いている。いや、お兄ちゃんはもともと静かなひとだけれど、やはりそれなりの存在感があったのだ。
そんなさびしさがもたらしたのかどうなのか、我家に新メンバーがやってきた。彼をたぬき亭にご招待したのは、例のごとくお父さんことH氏。彼の存在を私はいつもの無頓着さによって最初スルーしてしまったのだが、さすがに目敏いKちゃんはすぐさま発見した。
「お風呂はいるわ〜」と晩ご飯のあと、たぬき亭に行ったKちゃんが、脱兎のごとく戻ってきた。何事!?
「たぬき亭に『おじいさんの古時計』がある〜!?」とKちゃんがH氏に問いかけるも、とぼけて知らぬ存ぜぬ顔のH氏だが、彼以外に誰が『おじいさん』を連れてくるのだ〜!!
えぇ〜!? まった無駄遣いして〜!! とにかく、みてこ(見て来よう)、みてこ〜!と、たぬき亭に駆け込む私。
♪おおきなノッポの古時計 おじいさんの時計♪ がありました。もっとも、H氏によれば100年ものではなく、せいぜい50年足らずくらいの中古時計なのですが。おじいさんというよりも、中年というかおじさんというか。ワシも年取ったな〜、もう無理きかんな〜という年代のおじさんね。
いやいや、なかなかたぬき亭になじんでいました。無駄遣いは撤回します。という言葉に気をよくしたH氏は、購入にいたるいきさつを、うれしそうに話してくれたのだけれど、それはまたいづれ。