ひなげしの花
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先々週くらいだったかに、何を思ったか(自分のことだが)農協、もといJAの販売所に立ち寄り、50円くらいのポット苗を買う。カリフラワーとサニーレタスを1個ずつ。ひなげしがあまりに可愛かったので、これもふたポット購入。
ひなげしは、私が初めてお花屋さんで、自分で買った切り花だ。当時1本10円。ホームランバーと同じ値段だ。5本くらい買っただろうか。ちなみに「当時」とは万博直後の70年代だ。芥子の花は、咲いたと思ったらはかなく散ってしまうのが残念だった。
こちらのひなげしは花びらがワッシャー加工された和紙のようで、義姉さんが「造花かと思った」ほど、人工的にみえる。色も鮮やかにキレイなので、ますます人工的だ。
華奢な風貌なのに、強風にも頑張って数日耐えた花も今は散り、現在は短い剛毛の生えたいかつい蕾が数個待機している。あの無精ヒゲのはえたおっさんのような蕾が、きゃしゃで可憐な花になるなんて、「みにくいあひるのこ」以上に奇跡のようだ。そんな驚愕の変貌も楽しみな「ひなげしの花」。
はじめてKちゃんがこの花をみたとき、ぎょっとした顔をして心配そうに言った。
「おかーさん、これ、麻薬の花ちがうの?」
大丈夫、アヘンの原料は、JAでは販売していません。たぶん。