宮田さんのホームラン!
4月から「週刊ブックレビュー」(BSプレミアム)が土日の早朝OR深夜枠に移ってしまい、私には視聴が難しくなった。睡魔には勝てない。しくしく。
しかし早朝でも深夜でもない時間枠で、ラストチャンスの再放送があるのだ。金曜の正午である。自由人以外には無理な時間帯だが、堅気の専業主婦には可能な時間帯だ。
ときどき「ブックレビュー」のHPを観て、金曜のスケジュールを決める。今日はぜひ観なきゃ、スタンバイしとかないと。
とはいえ、なぜ是非みなければいけなかったのか、当日にはすっかり忘れている。ときには2時頃になって「あっ!?」と思い出す事すらあるが、ときすでに遅し。
本日に関しては、なぜ観るんだったっけ?と訝りつつも、「ブックレビュー視聴の予定あり」ということは、しっかりインプットされていた。おかげで、HPチェック時の「わーい、宮田珠己さんが出演だー!!」という、ミーハーなよろこびをぬかよろこびに変えずに済んだ。すこし遅刻してしまったが、ありがたいことに宮田さんは3番目にメインをはってらしたので、義理(!?)が果たせた。
今日彼が紹介した本は、矢島新/著「日本の素朴絵」(ピエブックス)。もう、表紙をひとめ見ただけで、「これはっ!!」と身を乗り出してしまうくらいツボにはまってしまった。
地獄絵図だけど、えんまさんをはじめ地獄の王様たちの表情は、どこかのほほんとしており、まるでテーマパークのように楽しげ。
別の神社仏閣の絵では、遠近法めちゃくちゃで、ど真ん中に描かれた橋はなんだか子どもの絵のように奇妙だ。
極めつけは花見のおっさんたちを描く墨絵。たいこ(もしくはちゃわん?)をたたくおっさんのちかくには「たいこ」と記され、酔っぱらって踊るおっさんの上には「おどり」と記入されている。極めつけはよくわからない太線をつけた人影があり、これには「かきそんじ」と(笑)
じつは素朴絵テーマで、2008年から2009年にかけて東京の松濤美術館にて『素朴美の系譜−江戸から大正・昭和へ』というのが開催されたらしいのだ。わー! それ、見たかったなー!! 遠過ぎるけど。(もちろん遅過ぎるけど)
番組内でも、自分のお気に入りの絵(ページ)を競い合って紹介したりして、大盛り上がり。ブックレビューのこういう盛り上がり方、つまり共感と笑いの輪が広がって行く、体温高めの空気が大好きだ。ホームランを決めた宮田さんへの好感度が、ますますアップする。今回初めてテレビで拝見したけれど、宮田さんのルックスもね。